サンチャンの発作

耳だれが酷くなり、病院に行った。

免疫力低下を防ぐ為に、インターフェロンを打った。

その後家に帰ってから元気がない。

耳だれの鬱陶しさや、難聴。

前回てんかん発作を起こしてから、右側の目に痙攣が起き

右側だけ目が閉じない。

そんな色々な症状を考えたら、元気な筈がないが

毛の艶は一気になくなり、病気の猫そのものになってしまった。

発作も0時から始まり、6回も24時間内であった。

バタッと倒れモガキ苦しむ様は、見ているのも辛い。

ただタオルに包んで、撫でて発作が治まるのを待つのみ。

暴れている時に、爪は1本抜け・・・

舌も噛んだようで血の泡が出る。

ドクターの話では、内耳炎から脳に黴菌が入り

脳に影響が出ているとの事。

ただ見守るだけ・・・。

6回発作が起きた後は、疲れ切ってもう長くはないだろう。

明日冷たくなっていたら、どうしよう・・・そればかり考えていた。

猫白血病とは・・・

猫白血病ウイルス(FeLV)は、たまたま白血病を患っている猫から発見された為に

そう命名された。

白血病以外にもさまざまな病気をひきおこす感染病で

治す薬も今現在ではない。

インターフェロンで免疫力を維持させ、自然治癒を待つしかなく

また、感染後4カ月経っても陰性にならなかった場合、持続感染となる。

治癒せず持続感染する割合が・・・

生まれたて・・・ほぼ90~100%持続感染

生後1カ月~約50%持続感染

1歳以上~10%持続感染

そう言われている。

感染経路は主に猫の唾液。

体内に入る→血液を造る骨髄に感染

赤血球や白血球などの造血に悪影響を及ぼす。

正常な赤血球が順調に造られなければ→貧血。

異常な赤血球が増えれば→赤血病。

異常な白血球が増えれば→白血病。

正常な白血球が破壊されれば→免疫不全。

異常なリンパ球が増えれば→リンパ腫(がん)になる。

怖いウィルスだ。

サンチャンは、一体何処で感染したか???

サンチャンの耳(外耳炎から内耳炎に進行)

本来なら治る外耳炎も、ウィルスが邪魔して完治しない。

外耳炎から中耳炎、内耳炎に進行してしまった。

内耳の傍に前庭神経というものがあり、内耳炎などにより障害を受けると斜頚などの症状が出るとの事で

真っすぐ歩けなくなり、頭をグルングルン回しながらヨロメク・・・

サンチャンの姿を見ていると、治療して生き長らえる方が良いのか?

自然に任せる方が良いのか?非常に悩んだ。

どちらも人間のエゴに思えるからだ。

しかし、体調が良い時は紐にジャレ付いたり、子猫である事を思い出させてくれる。

また動物関係の書物を見たりしていると、自殺を考えるのは人間だけだ。

動物達は在りのままを受け入れ、人生?を全うすると書いてある。

サンチャンが少しでも、楽な生活が出来るのなら・・・

サンチャンが楽しい時間を、少しでも送れるのなら・・・

医療も必要なんだという考えに落ち着いた。

あとは、お金が続くか?の問題だ。

一緒に暮らしていると、動物とはいえペット!ではなく

家族の一員となって来る。

猫なんだけど、猫の姿をした人間みたいな・・・不思議な感覚。

これが縁なんだろうね。

サンチャンの病!発覚!そして・・・

私は、猫の耳が好き。

猫は、余り耳を触られるのを好まないようで(^^ゞ私が大人になってからは

触らないよう我慢して来た。

触らないけど、最初に見る場所が耳。そしてプっクリと膨らんだ頬というか…髭の生えている場所。

それが、功を成したか?サンチャンの耳の異変に、直ぐ気付き病院に連れて行った。

内耳炎を起こしていた。

2週間前まで、野良猫さんを職業にしていたサンチャンなので

診察ついでに血液検査をする事となった。

血液検査は30分あれば判明するものだが、判定待ちの時間がとても長く感じた。

結果は、FIV(Feline immunodeficiency virus = ネコ免疫不全ウイルス)は陰性。

これが陰性だっただけでも、喜ぶべきものかもしれないが・・・

FeLV(Feline leukemia virus=猫白血病ウィルス)は残念ながら陽性だった。

すると、キキも危険だ。

短期間とは言え一緒に暮らしてる。

餌やトイレは別だったけど、サンチャンは食べたり入ったりしていた。

おまけにサンチャンはキキを舐めた・・・。

喧嘩をしなければ、感染も少なくなるらしいが

それでも、唾液や糞尿には触れる機会があっただけに身が凍るような思いだった。

サンチャンを我が家に入れたばかりに、キキの身が危険に晒されていたなんて…。

とても落ち込んだ日だった。

夢なら・・・

夢なら覚めておくれ・・・。

急遽キキの検査をお願いに、夜病院に行った。

検査の結果待ちは、サンチャンの時よりドキドキしたものだった。
「FIVもFeLVも陰性です」と、ドクターから言われてホッとしたと同時に

色々な事を考えなければならなくなった。

まず病気の事。

キキの感染予防。

どうやって2匹を飼っていくかを。

手始めに、猫白血病にはワクチンがあるので、当日キキに接種して貰った。

ワクチンの副作用として、1000頭~10000頭に1匹の割合でワクチン誘発性の腫瘍(繊維肉腫)が出来る事。

接種後も経過観察が必要と言われたが、サンチャンが陽性の猫と分かった以上

副作用より現実の危険のが高いから、即決めでした。

次の日、キキは体温が高く(39度)グッタリした様子で

食欲もなく身を隠して寝ていたので気になったが、夕方から元気を取り戻し食べ始めた。

また、予防接種をしても完全に防げないとも言われたので

キキとサンチャンは、この日より別居する事となった。

しかし・・・猫って、もっと神経質かと思ったけど意外に適応力ある!

環境が変わっても、自分の居場所を見つけ楽しんでいる。

いや・・・キキは老猫だから、1人で居たかっただけかもしれない。

キキとサン

キキとサン

キトサン?どっかで聞いたような言葉(笑)

サンチャンはキキと仲良くしたい?

友好的な関係になりたい?

そんな感じで仲良く暮らし始めた。

時たま

キキの残した餌を食べたり

キキのトイレ(トイレは分けていた)に入ってみたり。

そんなサンチャンを、キキは面倒臭そうに見ていた。

でも、夜になるとハッスル!!!

ハッスル!!!!

キキとサンチャンの運動会が始まる。

ドタバタドタバタ!!!!!

でも、キキは爺様なのよ。

少し走ると息切れして続かないのよ~

一人ぼっちのサンチャン

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一人ぼっちになってしまった。

ミミちゃんが亡くなった数日後のサンチャン。

もう、これ以上は失う事が出来ない!

そう思った。

少しずつ慣らそうと、餌で呼んで家の中に入っても大丈夫なんだよ。と教えていた。

2008年の秋に、サンチャンを次男が捕まえ家に入れた時

激しいパニックを起こし、ウンコを撒き散らすやら

物を破壊するやら、てんやわんやで家族総出で捕まえて庭に出した。

そんな経緯があるから、慎重に慎重に慣らして行った。

そんなある日。

パパ猫がサンチャンを追いかけまわし、サンチャンも怯えていた。

変な病気をパパ猫が持っていたら困る。

とっさにそんな事を考えていた。

もう無理!サンチャンを家に入れる!!!!

2008年には、あんなに家に入れたら怯えていたのに

ママや兄弟を失った後のサンチャンは、待ってました!とばかりに

すんなり家猫になった。

家猫になったら、やる儀式(洗髪?洗毛も済ませた)

ママ猫がいなくなって・・・

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ミミちゃんの様子がオカシクなった。

餌を食べたそうにしているが、口を付けずサンチャンが食べているのを見ているだけ。

ママを亡くして寂しいのかな。

心を痛めた。

病院に連れて行くと、口内炎も出来ていて食べれないとの事。

強制給餌で数日間食べさせていた。

もう庭で飼うのも限界と感じ、元々ミミちゃんは攻撃的ではないし

家に入れたら私の家よ♪と言わんばかりに、リラックスして日々を過ごした。

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奥にいるのが、我が家の隠居様のキキ。

ミミちゃんを気にしながら、関わらないぞ!ってな横顔している。

ミミちゃんも元気ならば、キキにジャレ付いている年頃。

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1月21日夜

抱き上げると、キョトンとした目で私を見るが

もう体力がない。

無理やり口の中に餌を入れる。

明日には元気になってねと言うと、大きな目で見つめてくれた。

22日。

朝食をした後キキと一緒に、ミミちゃんも炬燵の中で眠っていた。

炬燵の中を覗くのが、とても怖くなって来ていた。

もしかしたら・・・・

もしかしたら・・・・

昼前に炬燵の中を見ると、キキの傍で静かに息を引き取っていた。

1月22日

あと1カ月で1歳になる所だった。

2009年1月

年が明けて、ママ猫は足繁くチビ達の世話をしにやって来た。

道路隔てたマンションの空き地では、太郎達と同時期に生まれた猫が2匹いるので

1日行ったり来たりを繰り返してる。

なんでこんな面倒な育児をしているんだろう?

4匹一緒にいれば、ママ猫も安心出来るだろうに。と心の中で思うものの

本当に一緒だったら子猫だけで6匹!

ママ猫は、私に出来ない事を見破っていたのかもしれない(^^ゞ

1月8日午後

パパ猫がやって来た。

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パパ猫の写真がないので、↑これは9月に撮った写真だけど

見ての通りふてぶてしいというか、可愛げがない(笑)

俺様だ~!!!

早く飯をくれ!!!!って感じ(;一_一)

子猫達は太郎や次郎のように、パパ猫に対して心を許してなく

身を隠していた。

夕方になり餌を食べたいと、子猫達とママ猫がやって来た。

猫より人間の食事を優先した。

それが命取りになるとは、この時思いもしなかった。

「お宅の猫じゃありませんか?車に轢かれて死んでますよ!」

見に行くとママ猫が口から大量に血を流していた。

もし餌をあげていたら・・・車に轢かれなかったかもしれない。。。

最初で最後、ママ猫に触れた。

こんな姿になってから、触れても嬉しくはない。

生きているうちに、懐いて欲しかった。。。

1月8日。

ママ猫、太郎と次郎の所に逝ってしまう。

次郎の死

2008年12月30日

次郎が太郎と同じように、鼻がグズグズして来た。

太郎のように後悔したくないから、次郎は病院に連れて行く。

にゃーーーお

にゃーーーお

籠に入れると大きな声で鳴き叫ぶ。

子猫達も連れて行かないで!と言わんばかりに

後を追って来る。

「病気治して来るからね。待っていてね」と声をかけながら

子猫達に見送られる。

これが、兄弟猫とのお別れになってしまった。

病院に着き診察台に乗るものの、大暴れをして手が付けられない。

グズグズ音が何故するのか?何が原因かをレントゲンで調べようとした。

看護師さんが押さえつけ、撮ろうとした時に

息が絶えてる事に気付く。

心臓に直接注射をした。

しかしビクともしない。

心臓マッサージをする。

しかしビクともしない。

予期せぬ。全く予期せぬ・・・

あんなに元気に鳴き喚いていた猫なのに・・・

帰る時は静かに・・・。

獣医さんが言うには、肺に水が溜まっていた。

本来肺にこれだけ水が溜まっているなら、心臓も弱っている筈なのに

心臓は丈夫だった。

何処かで毒を食べたとの診断だった。

毒?

毒なんて考えもしない言葉に、更に驚愕した。

2008年暮れ。

2匹の猫を見送って、悲しみに終わりを告げた。

太郎の死を乗り越えて

猫を見ていると、人間みたいに故人に対して未練を残さない。

死んだ太郎を見て、他の猫達は近寄る事もしなかったし、見せても頑なに拒絶した。

妹達を太郎は可愛がっていたから、特にミミちゃんは寂しそうだった。

ミミちゃんが次郎に頬ずりに行くと、次郎は猫パンチをして拒絶する。

太郎が、妹達の橋渡しをしていたのだなと気付いた瞬間

また、涙が出て来た。

次郎は、1匹で居る事が多くなった。

子猫達とは餌以外一緒に行動をしなくなった。

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子猫達は(ミミちゃんとサンチャン(虎猫))

仲良く一緒に過ごすようになった。

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