次郎の死

2008年12月30日

次郎が太郎と同じように、鼻がグズグズして来た。

太郎のように後悔したくないから、次郎は病院に連れて行く。

にゃーーーお

にゃーーーお

籠に入れると大きな声で鳴き叫ぶ。

子猫達も連れて行かないで!と言わんばかりに

後を追って来る。

「病気治して来るからね。待っていてね」と声をかけながら

子猫達に見送られる。

これが、兄弟猫とのお別れになってしまった。

病院に着き診察台に乗るものの、大暴れをして手が付けられない。

グズグズ音が何故するのか?何が原因かをレントゲンで調べようとした。

看護師さんが押さえつけ、撮ろうとした時に

息が絶えてる事に気付く。

心臓に直接注射をした。

しかしビクともしない。

心臓マッサージをする。

しかしビクともしない。

予期せぬ。全く予期せぬ・・・

あんなに元気に鳴き喚いていた猫なのに・・・

帰る時は静かに・・・。

獣医さんが言うには、肺に水が溜まっていた。

本来肺にこれだけ水が溜まっているなら、心臓も弱っている筈なのに

心臓は丈夫だった。

何処かで毒を食べたとの診断だった。

毒?

毒なんて考えもしない言葉に、更に驚愕した。

2008年暮れ。

2匹の猫を見送って、悲しみに終わりを告げた。